貴重な戦時中の資料も
収集5千点を超える
開設6年目を迎えた「豊陵資料室」は多くの豊陵会員に支えられ貴重な教育資料の寄贈が増え、内容もより一層充実しつつある。 その後に寄贈された資料の一部を紹介したい(名前は寄贈者)
- 軍事教練で分列行進の際に使用した「指揮刀」がある。 各クラスの級長が持たされたという。 (中19回 谷口真澄氏)
- 勤労動員先の工場へ出勤する時に着用した腕章「豊中中学勤労動員報国隊、第一製薬株式会社」と書き込まれていた。 (中20回 高野宏樹氏)
- バトンのような「短棒」は手榴弾投げの練習のための教材であった。 (高2期 阿部弘氏)
- 同じく教材として中学1年生が購入させられたものに「木銃」がある。 (高2期 畑清一郎氏)
- 豊中中学創立2年目の大正11年から約20年教壇に立たれた松岡藤太郎先生の「着任辞令」が先生のお孫さんから届けられた。
この他にも紙面で紹介したい資料が数多くある。
こうした寄贈資料に加えて意欲的な収集作業もあり、現在保存資料は5千点を超える。
そこで来年度には常設展の展示品の大幅な差し替えを検討している。
マンネリに陥らず保存資料を十分に活用して、豊中中学・豊中高校を通じ、大正以降の教育を表現したい。 これも「豊陵資料室」の一つ役割であろう。
(豊陵資料室・浅井由彦)
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