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豊陵資料室だよりC__________

第4号 2003年秋の号

12月1日から「クラブ特別展」
 「滑空」「アメフト」「吹奏楽」の活動史

豊陵資料室は開設当時から同窓生はもちろんのこと、在校生との絆をより緊密化させる発展策を常に検討してきたが、 その一環として常設展に併置した特別展を企画し、 その第1回として「クラブ特別展」を12月1日から04年3月末までの約4ヵ月間開催することになった。

豊陵の歴史を紐解くと、3度の全国制覇の偉業に輝く公式庭球部をはじめ、同じく全 国でも優勝しインターハイの常連として大活躍したハンドボール部(男子ハンドボール部 が2年前から休部したことは残念であるが)、甲子園大会にも駒を進めた野球部など、各 クラブの活躍記録が残されている。

一方、文化部においても、全国コンクール8位に入賞した豊陵新聞編集局は学校史保 存の一翼を担ない、対外的にも意欲的な動きを見せた放送部(THK)と共に学校マスコ ミ活動に寄与した。

戦前の「星の会」「虫の会」の流れを汲んだ地球物理研究部や生物部。今も活発な音 楽部、美術系各部、地味ながら長い伝統に生きる茶華道系。それぞれに青春を謳歌した 一時代を築きあげている。

「クラブ特別展」はこうした各クラブを順次紹介すべく、試行錯誤の中でスタートさ せているわけであるが、今回は次の3つを採りあげた。

時代の風潮の中で生れたのは「滑空部」である。豊中中学は3機のグライダー(プライ マリー)を持ち、体育大会では校庭で斜めに飛ばせたという記録が残されている。中18回 杉野博氏提供の設計図をもとにして作成した模型も展示する。

1946(昭和21)年10月、進駐軍のピーター岡田中尉の指導によって発足した「アメ リカンフットボール部」(当時はタッチフットボールだった)は、日本の中学校(旧制=現在の高校)で初めての試合の写真をはじめ、トロフィーや記念品などを披露する。

今年も大阪高校コンクールで入賞した「吹奏楽部」。81(昭和56)年、生徒がア ルバイトをしてまで楽器を購入する熱意を示して部として認められた若々しい新興クラ ブの心意気を示したい。


第1回となる今回の企画は3クラブそれぞれの協力によって実現することになるが、関 係クラブの方以外にもご覧いただき、それぞれの時代を呼び起していただければ幸いで ある。

なお、豊陵資料室としては、今回をきっかけに更に多くのクラブを特別展を通じて紹 介したいと考えており、各クラブからの連絡・照会を待っている。