バイオリンで「浜辺の歌」の合唱

雨の中,今年の総会も盛り上る

 15年度豊陵会総会

 

5月11日。今年の豊陵会総会は「母の日」と「雨」とが重なったが,
恒例となったホテル・アイボリーに会員250人が出席。
総会議事しめくくりは中野寛成・顧問の指揮,中村好子・副会長のピアノ伴奏で校歌斉唱。
アトラクションでは三田浩平氏のバイオリン独奏,安蘇真理子さんのピアノ伴奏で名曲小品を堪能したあと,会場全員で「あした浜辺をさまよえば・・・」の大合唱で大いに盛りあがった。

総会あいさつでの望月会長のキーワードは会員相互のいっそうの「結束」と,創立100周年にむけての基金積み立てのために「協力金」の呼びかけ。予算案討議で会場から「協力金を呼びかけながら,決算実績よりも少ない協力金予算を組むのはどいうことか」との質問が出た。

これに対して比企野・財務担当幹事が「おかげで前年度は比較的順調だったが,収入は固く見積もりたい気持でそうしたので,ことしも計画オーバーになるようにご協力願う」と答え,出席者の同意を得た。

来賓挨拶で桐山輝彦・元会長は「同窓会はボランティア。コスト削減の余地はなく,ただ協力金の収入をお願いするのみ。会員の皆さんぜひご協力ください」と簡潔にしめくくった。

須賀校長が就任2年目の母校の現状報告の中で「エルハイスクール」に指定されたのちの動きを説明し,豊陵会の支援を訴え,「私は生徒たちに,文武両道。二兎を追う者は・・・と言うがあえて二兎を追おうじゃないか,と言っている」と熱っぽく語った。

刀禰・東京支部長は首都圏報告として,先輩たちの寄贈で江東区・東陽ホテルに掛けていたあった「ナポレオン戴冠」の大型油絵が,同ホテルの経営権移転にともない,東京支部・豊陵会の連携で母校に送り返された経緯をのべた。

このあと,「豊陵資料室」の設立に多くの貢献をした高2期・浅井由彦氏に望月会長名の感謝状が送られ,浅井氏は「これは設立を手伝ってくれたみんなに頂いたもの。今後とも資料室にきてください」と答え,さらに大きな拍手をあびた。
バイオリン演奏が終わり,くつろいだ雰囲気が高まったところで小西淳次・元会長の乾杯発声で,懇親会はいよいよ本番。今年招待期の高30期は40人の出席。正面左手のテーブルをいくつも占め,元気な再会を祝し合い,「協力金」も286,000円集まった。


恒例のオークション・福引では,お目当ての品物を「落札」した会員にお祝いと「羨望」ともつかぬ歓声がわいた。収益金は新記録。豊陵会に収められた。同時に即売された故・森川和歌先生の絵画・宝石なども完売。基金管理人の高19期・弁護士岡嶋 豊氏がお礼を述べた。

懇親会終了後はホテル内の小会場で期やクラブごとの「二次会」。外の雨もあって,ホテルはさながら借り切りのようなにぎやかさだった。

(詳しい記事は「豊陵会報」第77号,今年11月発行に掲載します。)